前回、リワークについて各実施機関の特長を紹介しました。
※まだ御覧になってない方はこちら
リワークってどこで受けると良い?理解しやすい特長まとめ【比較表】

休職中の方が復職を目指す際に
リワーク利用することで
スムーズな復職、再発防止を目指すことが可能となります!!
ただし
うつ病等の精神的不調が原因で休職した場合
自分に合ったリワーク先を見つけることも大切です。
とはいっても

特長を見て違いはわかったけど、
自分にはどこがいいのか判断できない…

自分ではここだと思ったけど、本当にそこでいいのかしら?
という疑問も出てくるかもしれません。

こうした不安や疑問が出るのは当然のことです
こうした悩みを解決するためにも、
今回は具体例を用い
どういった方がどのリワークに適しているかをご紹介したいと思います。
復職目指して一緒に頑張りましょう!!
リワークの選び方
リワークを利用する場合
自分が
『休職~復職の過程においてどの段階にいるのか?』
をまずは見返してみましょう。
休職~復職に向けた一連の流れとして
以下図を参考にしてみましょう
復職希望の方は
症状は徐々に安定し始めた段階から
リワークを利用を想定していきましょう
つまり
基本的には③以降導入していくことになります。
※ちなみに医師としては
①②の段階でリワークの利用希望があっても
まだ駄目!と禁止することはまれですが
通所頻度などは調整が必要かと思います。
では具体例を用いてリワークの選び方を見てましょう!
ケース1 : 復職の焦りが強い方のケース

症状はもう落ち着いたし
薬も飲まなくても大丈夫だと思うので、そろそろ復職したいです。
復職先からも『そろそろどうだ?』と言われました。
迷惑もかけているのですぐに元の職場に戻って復職したいです!
このケースでは、
一見本人の状態は確かに良いかもしれませんが
復職の非常に強い焦りが見受けられますね。
ご本人が
病識等の評価も客観的にできていない可能性があります。
精神症状はいつ再燃するかわかりません。
疾患への理解や自己の状態の適切な把握が
できないまま復職しても、すぐに状態は悪化すると予見されます。
まずは疾病の理解と付き合い方を学ぶためにも
こうしたケースは医療リワークからスタートするのがオススメでしょう。
※特に医療リワークの中でも、疾病理解等のプログラムを中心に参加しましょう
※服薬についても自己判断せず、いつまで必要か?などは主治医と相談してからにしましょう。
ケース2: 復職後の人間関係に不安があるケース

治療によって症状は落ち着いてきましたが、
復職に関して漠然とした不安感が続いています。
休職に至った原因が職場での人間関係がうまくいかず
そのストレスからでした。
復職後してもまた人間関係で失敗したり
コミュニケーションがうまくとれるか心配。
また失敗したらどうしよう…
この方の場合は
人間関係によるストレスを強く感じた時の対処法や、
集団生活のトレーニングができると良いですね。
職業リワークでももちろん良いのですが、
同じような悩みを持った方か周囲にいて
かつ医療専門職からの支援を受けられる環境は
安心してトレーニングしやすいと思います。
このケースは医療リワークからスタートが望ましいでしょう
もしさらに、プログラムを選択可能な環境であれば
プログラム自体は積極的に職業トレーニングに近い物や集団セッションなどを選んでいくと良いでしょう。
ケース3: 病状は安定しているが職場との交渉・調整が必要なケース

症状も安定し始め、自分の状態が悪いときの対処法も身についてきました。
睡眠もきちんととれ、生活習慣も安定しています。
元の職場の上司にも報告し、いつでも待ってるよと言って頂いています。
そろそろ元の職場へ復職したいと考えています!
具体的な職業トレーニングがメインになってくるケースです。
元の職場へ戻る!と決めているケースであれば、
地域障害職業センターのリワークが良いと思います。
その理由としては
・復職先との面談や助言も行っており、仲介役になってくれる
の2点です。
特に後者のメリットは非常に大きいでしょう。
というのは、
復職とは言っても
復職前の環境や労働条件ではなく
業務負担を軽減した労働環境で仕事をすることになります。
この労働環境の調整に係る折衝や交渉を
復職者本人が行うと
なかなか本心が言えなかったり
周囲に気を使い過ぎてしまったり
会社と齟齬が生まれることも…。
そのため、患者さん本人が会社と直接交渉せず、
両者の仲介をしてくれる第三者の存在が非常に重要です
ケース4: 復職もしくは転職かを決めきれないケース

症状や生活習慣も安定してきました。
リワークを受けながら仕事に復帰したいと思っています。
ただ休職の理由を振り返ると、職場の環境や仕事内容が合わずそのストレスが主な原因でした。
医療リワークも受けることで、自身の弱点と強みを分析でき、適応能力は上がったと思うのですが、復職することに自信が持てない自分もいます。
仕事はしていきたいのですが、復職か転職、正直悩んでいます。
仕事を行える状態にまで回復したとしても
『復職すること』が正解とは限りません。
そもそも休職となった原因が
職場との摩擦にあるのであれば
退職し別の仕事や環境を探することも
一つの答えと言えるでしょう。
このように
復職のみならず、退職して他の職場への
就職活動の支援も受けたい!という希望のある方は
国から一定の認可を受けた企業のリワークプログラムに
参加するのが良いのではないかと思います。
こうした企業は就労系の支援が充実しており、
面接同伴や企業との交渉等も仲介を行ってくれる等
メリットがあります。
そのためリワーク中に目標設定が復職から転職に変化しても、
目標に合わせ随時調整し支援が受けることができます。
ただし利用に際しては注意点があるため、
事前にデメリット含めて確認はしておきましょう。
※以前の記事をご覧下さい
まとめ
ここまで4つのケースを見てきました。
簡単にまとめると
・病状や生活習慣を安定させること
・社会生活に目を向けていくこと
が主たる目的となってくる③④の段階においては
医療リワークが目的を達成しやすいと思います。
なんといっても、
医療専門職からの支援を受けれること!
が医療リワークの大きなメリットです
どのように疾患と向き合い、治療に臨んで行くか
自己管理や感情コントロールについて
など
を学ぶことで、スムーズな復職につなげることが可能です。
社会/集団生活を練習していくという
④⑤の段階では
具体的な職業訓練や場面体験が望ましいと思います。
地域障害職業センター
国から一定の認可を受けた企業のリワーク
いずれかの職業リワークを受けるのが良いでしょう。
このように
『1カ所のリワークのみ使う』
というわけではなく
『段階によって使い分けていき卒業していく』
というのが一番よい利用方法だと思います。
※医療リワークと職業リワークが被る期間があってもOKです
もちろん、
医療リワークや職業リワークは利用しないといけない
という縛りはありません。
自己負担がかかるものですし、
専門職の支援がなくとも復職に至れるケースもあったりします。
ただし、復職のみならず
自己理解を深めたり疾患との付き合い方を知る上では、
リワークは有効な手段とも言えます。
また
もう大丈夫!と思って復職した場合
職業リワークは利用ができなくなりますが
医療リワークは復職後も利用可能です。
復職後の支援や相談場を確保するためにも
医療リワークと
繋がっておくのも一つの手段でしょう。
何かあれば
相談できるスタッフがいるのは心強いでしょうし
再発予防、再休職予防にもつながる可能性があります。
※利用の頻度を月1~2回程度にすれば、仕事をしながら併用はできますよ

しろすけが考えるリワークの選び方
いかがでしたでしょうか?
休職から復職までの①~⑥の各stepは『積みあがっていく』ものです。
焦りや不安があっても一足飛びで行こうとはせず
①~⑥に順番に進めることがとても大事。
しっかりと目標を定めて
一歩づつ進むよう心掛けていただければと思います。
復職まで自力でたどり着くのはかなり孤独で苦しい道のりです。
得られる支援は【感謝を込めながら】積極的に使うようにしましょう!
次回は精神疾患があった場合の
雇用に関する悩みについて解説を致します。
障害者雇用 / 一般雇用
正社員・非常勤
どういった働き方が望ましいのか??
こちらもケースを用いながら解説したいと思います!