しろすけ先生、こんにちは。
64歳男性、間も無く定年退職予定です。
同じ会社で技術職一本で勤め上げました。
仕事人間だったので、
趣味といっても職場で勧められたゴルフくらいで、
あとは近所のジムでたまーに運動したりくらい。
それ以外の休みの日は家でテレビ見たり、犬の散歩をしたり。
振り返ると良い日々だったなとは思いますが
せっかくならもう一花咲かせたいなと思っています。
定年退職後にどう過ごしたら
第2の人生をより豊かに過ごせるでしょうか?
仕事のことをなーんに考えず
家でゴロゴロできる日々を満喫するのも良いものですが、
これから毎日と考えると今後が少し不安です。
自分で言うのあれですが、コツコツと仕事するタイプです。
何かお勧めがあればご教授願いします。
ご質問ありがとうございます!
『第2の人生をより豊かに』というのは良いお考えですね!
インターネットや本でも
第2の人生を豊かにするために
趣味やボランティア、地域活動などへの参加を推奨する
記事が掲載されていますよね。
私も積極的に家の外に出て人と交流を持つことには大賛成です!
が…実は、その前にやるべきことがあるのです。
※注釈:
今回具体的なご相談事例を参考に記事を作成しています。
ご一読される際は、ご自身とパートナーとの役割に応じ、
読み替えを行っていただければ幸いです。
醤油は何処にある??老後を占う簡易質問
突然ですが
退職後・退職直前の方に質問です
①お家のお醤油の場所がわかりますか?
②醤油を入れる小皿の場所はどの引き出し or 棚にありますか?
③家のごみ袋はどこにありますか?
④掃除機や雑巾はどこにありますか?
瞬時に①~④がお答えできる方はここからは読み飛ばしてください。
もし
『あれ?どこだ。妻に聞かないとわからないぞ』って方は
そのままいくと
第2の人生に悪運が立ちこめるかもしれません…
退職後の第2の人生を夫婦円満で過ごすためにも
ぜひこの後も読み進めてください!
第2の人生をより豊かにする第一歩!それは…
会社を定年退職し、第2の人生始まりだ!
……といっても、実は本来すべきことがすでに始まっているのです…
そう『家』への入職です!!!
え…家への入職?
どういう意味でしょうか?
第2の人生と聞くと、
ついつい趣味や社会活動を何していこうか?
と目が行きがちです。
でも、退職後は
『家で生活を営むこと』が中心となり
合間の時間で趣味や社会活動を行うことになります。
メインで行うのは家での生活や家事炊事
つまり定年退職後は『家』という企業に就職し、
『主夫』という職業に就くことになるのです。
『家庭に転職をした』
というイメージを持つとわかりやすいでしょうか?
定年退職後でも非正規雇用で継続して務めるケースもありますが、
その場合は『兼業主夫』という立場でしょう。
もう少し詳しく見ていきましょう!
世間で見落とされがちな2つの『当たり前』
主婦には定年がない?
退職後、『主夫』になることに対して
奥さんがずっとしてくれていたから
これからもそれでいいでしょ?
だって主婦ってそういうものでは?
と思った方…
その考えは間違いです!
あなたが定年退職したのと同時に
奥さんの『会社員を支える主婦』という職業も終了してるのです。
つまり、
退職後にあなたの生活の面倒を見る義務は一切ないのです。
あなたが会社員だった頃は、
『会社員を支える主婦』の仕事として
家事炊事、子育てや家計のやり繰りしているだけ。
そして、
あなたが退職し第2の人生を考えるのと同様に、
奥さんも『会社員を支える主婦』を退職し
第2の人生を考え謳歌する立場にあります。
『主婦も定年がある』という事実を見落としてはいけません。
お互い自立した大人であるなら
退職後は自分のことを自分でするのは当然ではないでしょうか?
家庭のために務めたら自分の生活の面倒は免除される?
いやでも…
家庭のために辛い仕事を務めてきたのだから
やっぱり今まで通り家庭のことをやってもらいたい
と納得できない方!
では1つご質問…
務めていた会社から
『あなたを雇って面倒をずっと見てきたから』と
無給でこのまま仕事を続けるよう言われたらどうしますか?
快く承諾する…
なんてことできますか?
奥さんに
『退職後も引き続き自分の分の家事炊事をしてください』
というのは↑と同じことを奥さんに言っているのですよ。
残念ですが
『好きだから/愛しているから』
『長年連れ添った相手だから』
という懇意や情だけで
『夫の世話』を無償で続けることは難しいことでしょう…
もちろん
会社を務め上げたこと自体はとても素晴らしいことですし
家計が少しでも潤うよう努力し沢山の給与を稼がれてきたかもしれません…
家庭のために大きな功績も残されているとは思いますが
それでも、その結果は支えてきた奥さんとの二人三脚の結果でもあります。
それを名目に
『退職後も自分の家事炊事は自分でやらなくていい』
という免罪符にはならないことを見落としてはいけません。
自分のことは自分でする!
その意識を持つことも含め、
退職後は家に入職(転職)をする必要があるのです。
もしどうしても奥さんに引き続きやってもらうのであれば…
きちんと話し合い、家政婦としての給与を払うぐらいの気概をもちましょう
もし見落としたままだと??
ちょっと脱線しますが…
退職した夫に対して、奥さんが
面倒!
家にいないでどっかに行っててほしい!
まるで粗大○△
と思うのは、
家でのんびりしていることを怒っているからではありません。
夫にいちいち、
これはどうすればいいんだっけ?
✅洗濯物を畳むよう頼んでも畳み方一つもわからずできない
と家事能力がなかったり、
奥さんが友人とのお茶会に出かけていても
✅郵便物は受け取りできる?
✅冷凍物をそのまま玄関に置きっぱなしにしてないかしら?
✅雨が降ってきそうだけど洗濯物を室内にしまってくれているかしら?
とイマイチ信用できず不安や心配が募って楽しめなかったり、
極めつけとして
『自分のことなのに何も覚えようとしない / しようとしないその無責任さ』
に腹が立っているのです。
あなた今会社員じゃないよね?
ならなんで自分のことを自分でしないの?
なんでやろうとか覚えようともしないの?
自分のことぐらい自分でやる責任をみせなさいよ!
という心の声が聞こえそうですね…
その意識を持てないままでいると
待ち受けるのは…
最近増加している熟年なんちゃらかもしれません。
家に入職したら具体的にどうする?
新入社員から一人前の主夫になろう
家という職場での上司は奥さんです。
親しい間柄ではありますが、
奥さんを上司としてみなし、学びを得るようにしましょう。
新入社員なら
どのような手順で作業をするのか
を学ぶように
✅調味料の場所
✅ゴミの曜日や分別の仕方
✅洗濯物の分け方や洗濯の仕方
※そもそも洗濯物は分類するのか?と思われたそこのあなた、分けるのですよ)
などなど
やること&覚えることは沢山あります!
得手不得手もあるので
そこは上司の裁量にも任せつつ、
打ち合わせをしながら練習し、一人前の主夫に育っていきましょう。
最初は面倒だと思うかもしれませんが
今まで長年仕事をしてきたあなたなら大丈夫です!
数ヶ月でマスターできるでしょうし
下手をしたら上司(奥さん)よりも上手くできるようになるかも…
一人前になったら?
奥さんとどのように過ごしていこうか
話し合いましょう!
家での生活の役割をそれぞれ分担しつつ
お互いに自由に好きに過ごせるよう
決めていきましょう。
別々に趣味を設けてもいいし
もちろん、一緒にできることを探してもOK。
・ボランティア活動
・地域サークルの活動参加
・趣味活動
はもちろん、
奥さんと一緒にキッチンで料理をしたり
日曜大工、家庭菜園をしても楽しそうですね。
そこには円満な第2の人生が待っているはずです。
まとめ
ちょっと手厳しく耳が痛くなるような話しも
所々あったかもしれませんが…
退職後、第2の人生を考えるにあたり
いきなり自分の人生だけを見ていてはダメ!
支えてくれたパートナーと
老後の生活も互いに支え合っていくためにも
✅二人で人生をどう歩むのかをしっかりと話し合う
良い意味で
奥さんなしでも家で過ごせるようになったら
あなたを縛るものは何もないのです。
そこで初めて、豊かな第2の人生が出発ですよ!!
家は港のようなもの…
お互いに信頼してしっかり家を守れていたら
大手を振ってどこへ出航できます。
退職後は奥さんと一緒に自分も守る…そこを忘れないで下さいね!