精神科への入院…入院前に知りたい精神科病棟の特徴や過ごし方

病気

 

悩む女性
悩む女性

精神科に入院して治療をしたいと思っているのですが
持ち込みがダメなものがあったり、自由に外出できないと耳にしました。

実際に入院した場合、どのような過ごし方になるのでしょう??

しろすけ医師
しろすけ医師

一般的な精神科の病棟の特徴とルールをここでは解説します。

 

精神科は病院ごとにルールが異なっていたり
設備等も異なってきます。

そのため、入院する場合は必ず事前に確認をしてください。

 



スポンサーリンク

開放病棟と閉鎖病棟

精神科には開放病棟と閉鎖病棟の2種類があります。

開放病棟

入院患者が単独で
自由に病院内外に行き来できる病棟のことです。

※出入りの門限は設定されますが、時間内であればいつでも外出可能

いわゆる、一般的な病院と同じイメージですね。

閉鎖病棟

入院患者が単独で
自由に病院内外に行き来できない病棟のことです。

病棟の入り口に鍵がかかっていて、
スタッフが開閉することで病棟に出入りすることができます。

精神科救急病院、急性期治療を行う病院で良く見受けられます。

治療に専念が必要で行動の制限・管理を要する方が入院する病棟として使われます。

スポンサーリンク

部屋の種類

主に大部屋と個室の2種類があります。

大部屋の特徴

基本的に1室2~4人になっています。
※ただ歴史のある病棟だと1室6人ということもありえますが…

大きな1室を各ベットの周辺で壁やカーテンで区切られた部屋が一般的。
自身で持ってきた荷物を保管する場所は病院ごとにルールが異なります。

個室の特徴

個室は、隔離室と特別室の2つに分かれます。

隔離室

精神科では治療上の必要性がある場合、隔離を行うことがあります。
外から鍵のかかる個室になっており、医師の許可がない限りは部屋から出ることはできません。

※隔離等の行動制限については別記事で詳細を解説します

特別(個)室

大部屋ではなく個室の環境で治療を受けたい場合、
個室料の支払いに同意があれば特別(個)室の利用が可能です。

個室料の設定は広さや設備、アメニティ等に応じ各病院で任意で設定されています。

スポンサーリンク

入浴

大部屋の場合は、決まった曜日や時間に大浴場で入浴します。

自力で入浴できない方は入浴介助を行いますが、
ベット上から移動が難しい方の場合は、身体等を清拭して綺麗にします。

特別(個)室の方は個室についているお風呂が利用可能です。

スポンサーリンク

面会・外出/外泊・通信

本来なら制限を受けるものではないですが
精神科の場合は、治療上の必要性に応じ医師の判断のもと制限がかかることがあります。

例えば…

面会/通信 → 家族に会ったり連絡することで病状の悪化や関係性の悪化が見込まれる場合
外出/外泊 → 外の刺激を受けることで病状の悪化が見込まれる場合

などです。

病状が比較的安定し、本人が判断・管理できる場合は
病棟ルールに従ってOKとなることが多いです。

面会や外出/外泊は事前予約制
電話は共用の公衆電話で、携帯電話は持ち込み×

など
実施する手順や方法については病院ごとにルールが異なります。

スポンサーリンク

入院時の持ち物

隔離室の場合は持ち込みは一切不可
大部屋や特別(個)室の場合は持ち込み可能になります。

病棟持ち込み物品は一般の病院に比べ厳しめに設定されており
・ガラス製品
・ひも状のもの(ベルトやマフラーなども)
・高価な貴重品
は持ち込み不可となっています。

その他、現金や携帯電話、タバコ等も持ち込み不可の病院もあります。
入院する際には持ち込み可のものと、不可のものを必ず確認をとるようにしましょう。

スポンサーリンク

病棟での過ごし方

開放病棟か閉鎖病棟とで少し時間の使い方が変わると思いますが…

入院中の過ごし方は

・入院時の主治医による診察や必要に応じた検査の実施
・精神科作業療法への参加
・適切な薬の服薬とその習慣化
・集団生活への適応
・規則正しい生活の習慣化
・病棟ルールの順守

がメインとなってきます。

食事や診察等の時間以外は
自由に過ごせる時間も多いので、
テレビを見たり娯楽をして過ごす方も多いです。

スポンサーリンク

病棟で便利なアイテム5選

病棟で私物を保管できるスペースは意外にありません。

そのため入院する場合
これは準備しておいた方がいいかな?と
しろすけが感じるアイテムをご紹介したいと思います。

【入院時準備すると持ち込みの便利アイテム 5選】

キャンパスノートもしくは日記帳とペン

先生の診察や自身の振り返りを行う際、メモをすることも大切です。
人間の記憶や感情は不確かなものなので
そのときどう考えたか?思っていたか?を記録として残しておくことも大切です。

・入院の目標や目的
・入院時の状態
・入院前後の病状
・退院時の病状

こうした記録を見返すことで、退院後にも
『自分の今の状態』と『入院が必要だったときの自分』を
客観的に比較することもできます。

テレホンカード

今の若い子達になじみのないテレカ。
病棟から電話をする場合、基本公衆電話からが多いです。
※携帯電話持ち込み不可の病棟の場合は公衆電話を使うことになります。

病棟でテレカの購入が可能な場合でも
即日発行ではないケースもあるので、事前に電話のルール等はしっかり確認しましょう。

汗拭きシート

病棟のルール上、入浴は毎日はできないのが一般的です。
空調は保たれているものの、入浴できない日には身体の汚れが気になることもあるので
汗拭きシート等あると良いと思います。

充電系の短いコード

通常の長さの電子コード類は基本持ち込みができません。
※病棟内での事故予防のため

携帯電話やその他電子機器が持ち込み可能な場合、
合わせて持ち込み可能なコード類の長さも確認をするようにしましょう。
※基本30cm以内であれば問題ないと思います。

洗濯ネット

持ち込みできる衣類の量はスペースの都合もあって限られます。
病院内で洗濯OKなら洗濯ネットは活用できますし
洗濯ができないなら、汚れた衣服入れとして活用し、そのまま家族へ渡すことができます。

入院中は不便が多いので、利便性のある服を持参するととも
管理しやすいようネット等用いると良いと荷物も整理整頓しやすいでしょう。

スポンサーリンク

まとめ

以上、精神科病院の入院について
簡単にご紹介をさせて頂きました。

治療のための入院ですが、
入院中は病棟のルールがあるため、不便に感じることもあると思います。

なるべくストレスがかからないよう
事前にルール等については確認しておきましょう。

しろすけ医師
しろすけ医師

最後に、しろすけからも一言。
入院は【治療】を行うことが第一目的です。

医療者が常時いて食事等も定時で出てくるため安心して生活は営める環境です。

自由時間もあるためゆったり休息をしながら治療に臨める反面、
ずっと入院し続けることはできないので、目標や目的を以て治療に臨み退院を目指していく必要があります。

入院する場合は、外来の主治医から入院主治医へ一時的に代わる可能性もあるた

め、入院前に目標をしっかりと定めて治療に臨んで行きましょう!

 


タイトルとURLをコピーしました