前回は
『勉強嫌いな子供に親はどう対応すると良いか?』
を解説しました。
勉強に嫌なイメージがついてしまっていると
その考え方や捉え方を変えていくことも大切です。
今回は勉強嫌いな方に良く見られる
悩みや考えをピックアップしてみました。
それに対し参考として
私しろすけが考え方の置き換えについて
回答していきたいと思います!
自分の子と話すときの
参考にしたいのでお話お聞かせ下さい!
私も、子供のコハクにどうやって
説明したらいいのかわからいので
ぜひ参考にさせて頂きます!
※前回の記事はコチラ↓
勉強嫌いの方が良く持つ疑問へズバッと回答
勉強したことって将来何に使うの?意味あるの?
まず最初にはっきりと言います。
小学校~高校で学んだ学問的な知識は
一般社会の中で使うことは一部だけ。
むしろ、使わないことも多いと言えるでしょう。
えー!しろすけ先生…
だったら勉強しても意味ないじゃないですか!
必死に学校の授業を聞いてましたが
大人になって使わないなら聞かないでおこうかな…
まぁまぁコハクくん
これだけ聞くとそう思ってしまうかもしれないですが…
勉強して得た知識などは
大人になり会社や家庭で生活していく際に
一般常識や教養として必要な部分もあります。
また専門的な仕事に就く場合は
学んだ知識を活用する場面もあるでしょう。
なので、全くないというわけではありません。
でもここで言いたいのは
勉強することは『知識』よりも『大事なもの』を得ている
ということです!
えー…しろすけ先生
勉強って知識以外得ていないと思うんですが…
それより大切なものって何ですか??
ズバリ、それは『勉強をした』という経験そのものです。
✅勉強(学習)は人生の中でずっと必要なもの
ではここで親のシロさんに質問です。
なぜ親は子供に勉強しろっ言うのでしょう??
ええと…
やはり勉強ができないと進学に影響が出ますし
社会人になっても教養や考える力が必要なので
勉強することで磨いて欲しいなと思っています。
なるべく良い職業についてもらいたいですし…
ほとんどの親御さんは
同じように思っているかもしれませんね。
もちろん
『進学』『就労』などの結果には
勉強、つまり学習が大きく関わってきます。
では進学や就労で結果を得れたら
そこで勉強や学習はもうしなくて良いのでしょうか??
うーん…そう言われれば…
私も今働きながら子育てをしていますが
働いている最中も
✅仕事の手順
✅仕事場での接客やマナー
✅社内でのコミュニケーションやお付き合い
など
学んで覚えることも沢山ありますし
家で本を読んだり調べたりすること…
【上手くできなかったことを次には出来るように】
成長をしていくためには
勉強や学習自体はずっと続いていくものではないでしょうか。
そうですね!
勉強…つまり
【学習】とは【成長と適応】であり生きている限り一生続くのです。
だからこそ
『勉強(学習)することを身につける』
というのはとても大切なことなのです!
✅勉強しても将来使わないし
✅覚えてもすぐ忘れて意味ない
✅やるとしても今だけやればいいや
✅どうにかやらない方法を考えよう
⇒
✅将来使わなくても勉強した経験が糧になる
✅もし忘れてたとしてもまた勉強をすればいい
✅やったことに自信を持とう
✅続けることに意味がある
✅やらないままではいられないなら今からやっておこう
このように考えを置き換えてみましょう!
勉強嫌いな子は
勉強をやらない努力を一所懸命にしがちです。
でもその努力をやる努力に変えれたら
大きく伸びる可能性がありますよ!
学生時代に頑張れば大人になれば楽できる?
時折、今頑張れば大人になって楽できるから…
そのように親が子供に言い聞かせているのを目にします。
けど、これは半分正解で半分は不正解だと思っています。
上記のように考えていませんか??
この考えは
【終身雇用】【年功序列】であった
昭和の日本の考え方
令和の現在では
出身高校/出身大学等の肩書ではなく
個人の能力を評価する時代
✅入ってしまえばあとは楽して生きていける
✅エスカレーター方式に自動で進んでいく
ということはなくなりました。
そのように捉えていると
すぐに周りに置いて行かれる時代だと認識しましょう!!
えー…
楽できるから勉強するんじゃないの??
勉強するからには見返りがないと
辛くて続けれないですよ…
コハクくん
見返りというとちょっと語弊があるかもしれませんが
勉強することで得られることもありますよ
勉強(学習)に時間をかけれるのは
学生時代だけといってもいいでしょう。
時間をかけれるからこそ
・勉強(学習)を習慣化する
・自分にあった効率的な勉強スタイルを見つける
・勉強することで学習能力や知識を身につける
これらを徹底的に行うことで
✅基礎学力の向上
✅応用力の習得
✅効率的な学習法の習得
など、学習に関わる能力を高めましょう。
結果、進学や就職の際の選択肢の幅を広げることができます!
受験という場面で例えると…
学生の中で良く用いられる(相対)偏差値
例えばこれが50だったら
偏差値が50付近の学校を受験することになるでしょう。
けどこれが
65あったら?
それだけ受験できる学校が増え選択肢が広がりますよね!
選択肢が広がるということは
人生において可能性が広がるということ。
自分を磨けば磨くほど
色んなチャンスが得られるのです!
✅勉強を頑張れば楽できる
✅良い学校に入れば勝ち組
✅テストで良い点を取れば勉強はしなくていい
⇒
✅勉強は自分磨きの一つで手を抜くためのものではない
✅どこに進学・就職するかより入って何をするかが大事
✅学習能力を身につけるには学生のときにしっかり勉強することがとても大事
このように考えを置き換えてみましょう!
親が抱く子供の勉強への認識にズバッと回答
学校に行けば自主的に勉強をするようになる?
✅勉強(学習)への自主性は学校に丸投げしてはダメ!
子供が学校で授業を受けるようになると
ついつい親としては
✅勉強をする時間が確保される
✅宿題や予習が発生する
ことで
必然的に勉強(学習)することが身につくかのように感じてしまいます。
でもその考えは危険ですよ!
え…しろすけ先生、本当ですか??
宿題を出されて行うことで
自然と自宅での勉強が身についたり
定期的にテストもあるので
自分で勉強にするようになると思っていました。
うちのコハちゃんも
いずれ自分で必要性を感じて
勉強をし始めるだろうと思い
私からは何も言って来ていませんでした…
意外と陥りがちかもしれませんが…
ついついこうした理由から
子供はいつか自主的に勉強をするようになるだろう…
そう思っていませんか??
確かに学校生活の中では
このように【勉強をする機会】を設けられます。
ただ
勉強(学習)をしよう/したいと思って臨んでいる学生
ってどの程度いるのでしょう??
例えば
相談者さんやシロさんのお子さんは
宿題を喜んでやってますか??
…いいえ
宿題はいつも後回しにしようとするので
帰ってきたら先にやってから遊び
というルールを設けています。
そうしないとやらないですね…
私の所も一緒ですね…
そうですよね…
おそらくほとんどの学生が
勉強(学習)をすることを
学校と家庭で半強制的にやらされているのでしょう。
当然感情的には
面倒だなぁ/嫌だなぁ/さっさと終わらせよう
と思いながら行うことになります。
それでは【勉強への自主性】は育まれないでしょう。
また授業についても
各科目ごとに先生が受け持ちしますが
先生1名で複数のクラスを受け持ちます。
授業の進行もあるので
1人1人に合わせた授業は現実的にはできないでしょう。
受ける学生側とすると
とりあえず聞きインプットするだけの
【受け身の勉強(学習)】にならざるを得ません。
うーん…
でも近隣に住む友人のお子さんは
勉強熱心で毎日親は何も言わなくても勉強していると聞きました。
学校の図書館にも良く行っているようです。
もちろん
学校では勉強(学習)への自主性が育まれない!
と否定しているわけではありません。
✅勉強できる場や環境を設ける
✅図書室の書籍を充実させる
✅学生からの相談や質問に教師も時間をとって答える
そうした自主性を育む機会を
なるべく設けていることでしょう。
ここで私が言いたいのは…
勉強(学習)への自主性を育てることを
【全て学校任せ】にしていませんか??
と言うことです。
う…そう言われると…
学校任せにしていた所もあるかもしれません…
そこに気付いたらOKです!
学校で出来ることには
どうしても限界があります。
✅自主的に勉強すること
✅勉強を習慣化すること
この2点は特に学校外で練習が必要!
と覚えておきましょう。
勉強(学習)はいつからしても追いつける?
さて、相談者さんとシロさんに質問です。
育児や教育についても
色々な情報が出回る時代になってきました。
お二人は人の脳の発達過程について
お調べになったことはありますか??
子供がまだ幼児の頃
知育について調べたときにチラっと見た記憶があります。
ただ具体的なことは今は覚えてないですね…
確かに幼児教育などでも
『知育』や『育脳』っていう言葉が出てきますよね。
なるべく早くに脳の発達を促すことをしましょう
というのはどこかで見た気がします。
お二人ともお聞きになったことがあるのですね。
ここでは簡単にご紹介すると…
そもそも子供の脳の発達は
以下のような段階を経て行われています。
知能に影響が出やすいのが前頭葉です。
ここの発達のピークは7~10代と言われています。
え…10代で成長は止まるのですか??
だったらそれ以降はどうなるのでしょう??
衰える一方なのでしょうか??
あくまで脳の成長がしやすい時期だとお考え下さい。
なのでそれ以降であっても
きちんと勉強や学習をしても身につくことはありますよ。
ただし…
脳科学的にも知能を高めるなら
10代までにきちんと勉強や学習をし
脳に刺激を与える方が良いとされています。
このように考えていたら要注意!
もちろん
勉強(学習)すればその知識等は定着するでしょう。
なので、絶対追いつけない/リカバーできない
というわけではありません。
でも脳の成長は限られた期間で行われます。
そこを逃した後の勉強(学習)は時間を要し
更なる努力が求められる可能性が高くなるでしょう。
脳にとっては
10代までの子供が過ごす時間は
とても大切で希少なものでもあることを覚えておきましょう!
強制は嫌だから子供の自主性を重んじるべき?
✅子供の自主性は周囲の人や環境によって引き出せる
✅無理に勉強をさせても意味がない
✅勉強できなくても生きていけるからしたかったらすればいい
そうお考えになる方もいらっしゃるのではないでしょうか??
お二人やお二人の周囲の方はどうですか??
実は私の夫も一緒です。
子供は元気であればそれでいい。
勉強は言われてやるものでもなく
自分が必要だと思ったらやればいいって。
なので
塾に行かせたり無理に家で勉強をさせるのも反対で
友人と遊んで楽しんでいればそれでいいと…
私も勉強はしてほしいですが
親が無理矢理に…とまでは思っていません。
といっても、
どうにかしてやってほしいなぁとうのが本音ですね…
しろすけもそうした意見は否定しません。
強制的にやらせると嫌になることもあるので
あくまで『自主的に』というのは確かに大事なことです。
また、お子さんが
例えばスポーツやその他興味あることがあれば
勉強よりそれに打ち込むのも良いと思っています。
というのは
勉強だけではなく
スポーツや趣味を通じても学習体験はできるからです。
でもここで1点だけ確認したいことがあります。
子供に勉強をしてほしいのであれば
学習体験ができる家庭環境を整えていますか??
どういうことでしょう??
ちょっと極端ですが…
上記の例のような家庭環境だとどうでしょう。
子供が自主的に勉強や学習をしよう思うでしょうか??
もちろん、答えはNoですよね。
そもそも親が
子供に『勉強&学習』の選択肢を与えていないのです。
自主性というのは本来
多様な選択肢の中から
興味を持ったものを選び責任をもって行う意志
とも言えます。
でも選択肢がなければもちろん選ぶことはできませんよね??
それは果たして本当の『自主性』と呼べるのでしょうか??
✅うちの子はスポーツが得意だから勉強はさせなくてもいいや
✅私は子供の頃ピアノがしたかったから子供にはさせてあげよう
そうした親の考えを子供に押しつけ
子供の可能性を潰していることはありませんか??
子供は自分で育つ環境を作ることはできません。
子供に選択肢を与え自主性を伸ばすのは『親』の役目です。
自主性を重んじるという名目のもと
子供の教育や環境作りを放棄したり
他人に丸投げすることがないように注意をしましょう!
まとめ
以上
一例ではありますが
良く見る疑問に対して回答をしてみました。
子供の勉強・学習への姿勢や取り組みは
親の影響を受けることもあります。
勉強嫌いなお子さんがいるのでしたら
親子でしっかりと向き合ってみてください!
しろすけ先生、今回もありがとうございました。
私も息子と向き合ってみたいと思います。
もし良ければ
次は勉強が前向きにできるようにするための
具体的な対策や方法があれば教えて頂きたいと思います。
わかりました。
では次は
『自主的に勉強をするための勉強法』
について触れたいと思います。
ご期待下さい!