子供のお小遣いを開始する前に
決めておきたいのがその『お小遣いの適用範囲』と『渡し方(あげ方)』
これによって
子供も『どのようにお金を使うのか?』の計画が変わってきます。
子供の頃から『お金の使い方』を練習し
コントロールする術を身に着けておくと、
将来自分で収入を得た後の
『お金の増え方』にも大きく差がでることになります。
せっかくお小遣いを渡すなら
単に消費して終わり!というわけではなく
『お金の使い方』を身に着けれる渡し方をしてあげましょう。
そこで今回は
『お小遣いを使う場面』と『お金の渡し方』について
それぞれ見ていきましょう。
お小遣いの適用範囲の設定
子供にとってお小遣いの位置づけは?
例えば…
・自分が所有する本や雑誌
・自分が学校で使う文具
・友達と映画にいった映画代と交通費
・友達へのプレゼント
・通学で使うカバン
上記のうち、どれがお小遣いの範囲で使うものでしょう??
全部お小遣いの範囲と考える人もいれば
学校で使う文具は別途渡すという人もいれば
友達との交流代は別という人もいるかもしれません。
また通学カバンの購入については
実用的で安いものなら別で購入費を渡すけど
好みに偏った趣味的なカバンだったらお小遣いで
というようにケースバイケースで
対応が異なる場合もあるかもしれません。
子供が計画的なお金の使い方を学ぶためには
まずは前提となる
『お小遣いの適用範囲』のルールを設け
親子で共有し認識を統一することが大事です。
なので、まずはお小遣いを開始する際には
親子で話し合い基準を明文化し、
いつでも見返せれるようにしておくのが良いでしょう。
お小遣いの渡し方3つ
定期定額制
親が子供に対して、
月に1度決めたタイミングで
定期的に定額のお小遣いを渡す方法です。
定期定額制では、
子供が一定の金額をお金を持つことで、お金の使い方を学ぶことができます。
あのバックが欲しいな…と思えば、
今月のお小遣いの半分は来月に繰り越せるよう貯めるなど
月に1度渡されたお金をどのように使うか?
計画的に考える練習ができます。
また家計的にも、金額を定額にすることで
支出の管理がしやすくなります。
しかし、定期定額制だと
一定のタイミングで何もせずお小遣いをもらことができるので
『親からお金がもらえて当たり前』という認識になる可能性があります。
都度申告制
都度申告制は、
子供が欲しいものを購入したいときに、
親に申告しその金額を渡す方法です。
お小遣いを都度申告制にした場合、
子供は親に説得しなければお小遣い(購入資金)を得られません。
欲しいものがある場合、
その感情や理由を【親に伝える】という動作が入るので
親に伝わるように表現するコミュニケーション能力や提案力が身につくことでしょう。
一方、いくら希望を伝えたり提案をしても
最終的に購入ができるかどうかは親次第
つまり
自分で判断し自分の責任でお金を使うという決済を自分で出来ないこと、
また限られた予算内で計画的にお金を使う能力が身につきにくい点が
デメリットと言えます。
報酬制
報酬制とは、
家庭内で定めた独自のルールに基づき
一定の作業等を行うことで相当する金額のお小遣いを渡す制度です。
例えば…
・トイレ掃除1回につき50円
・買い物の付き添いで荷物持ちをしたら30円
・親の肩たたきをしたら20円/5分
というように
子供が定められた労働等を実施した場合、
お小遣いを渡します。
この渡し方の良い点は
『お金が労働に対する対価であることを認識させることができること』です。
お金は自動で湧き出るものではなく
得るのも大変であることを実体験を通じ学ぶことは、
大切なことと言えるでしょう。
ただしこの報酬制はデメリットもあるため
『報酬制の設定の仕方』がとても大切
設定の仕方次第では
子供のやる気を削いだり目先思考に陥るなど
諸刃の剣になりかねません。
どの行為に対してどんな報酬を設定するのか??
別途まとめてお伝えしたいと思います。
お金の使い方を学べるお小遣いの渡し方
3つのお小遣いの渡し方をご紹介してきました。
どれもメリット・デメリットがありますが
オススメの渡し方があります。
それは1つの渡し方で行うのではなく、
それぞれ場面ごとに組み合わせメリットを活かす方法です。
例えば
①学業や部活動、その他社会活動で使う物 ⇒ 都度申告制
②自分や友人のために使うもの ⇒ 定期定額制
③②の追加もしくは貯蓄等の臨時収入 ⇒ 報酬制
このように
使う範囲のルールを設定し3つとも導入すれば
それぞれの良さを活かすことができます。
ただし最終的には
子供の性格に沿うやり方が一番です。
無理のなく本来の目的である
『お金の使い方を学ぶ』ことが見失わないよう
親と子とで、常に見直していくことを心掛けていきましょう。