小学生・中学生・高校生のお小遣い相場は?【子供のお金教育①】

教育

とある喫茶店での光景

母ネコのシロがマスターに
『子供のお小遣い』について相談

シロ
シロ

コハちゃんも今年小学生。

友達と外で遊ぶことも増えてきたし
そろそろお小遣いも必要かしら・・・
マスターどう思う??

マスター
マスター

子供も小学生になってくると
自分の意思で物を買いたい
という意識が出てくる時期だね。

僕も小学生入ってからもらい始めたし
そろそろ渡してもいいと思うよ。

シロ
シロ

じゃあそうしようかな。
けど、お小遣いって
いくら子供に渡せばいいのかしら?

少なかったら恥ずかしい思いをしちゃうかな?
けど、あげすぎると周りから疎まれたり
金銭感覚がおかしくなっちゃうかもしれないし…

このように

周囲の友達と目立った差が出ないか?
普段子供が使う範囲内の金額はどの程度だろう?

と考え悩みが出るのも親心。

マスター
マスター

確かにシロさんの心配もあるだろうし

ちょっと調べてみようかの…

そこで今回は
小学生~高校生までのお小遣いの相場を
データをもとにご紹介したいと思います。

一般的にどの程度の金額を渡しているか知りたい
お小遣いの目安の金額を決める指標が欲しい

と言う方はぜひご参考下さい!

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小学生のお小遣いについて

では小学生のお小遣いについてまずは見てみましょう。

金融広報中央委員会で発表されている
「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」のデータを
ここではご紹介したいと思います。

小学生のお小遣いの相場

小学生のお小遣いの相場ですが
低学年 / 中学年 / 高学年に分けてご紹介します。

また小学生の場合、お小遣いの渡し方が
・月1回まとめて渡すケース
・必要に応じて都度渡すケース
があり若干の差があるため分けて表にしています。

渡し方 学年 最頻値 最も多い金額帯 次に多い金額帯 月の平均値 中央値
月に1回 低学年 500円 500-700円未満〈22.6%〉 100-200円未満〈16.5%〉 1,004円 500円
中学年 500円 500-700円未満〈25.8%〉 1,000-1,500円未満〈18.9%〉 864円 500円
高学年 500円 500-700円未満〈37.9%〉 1,000-1,500円未満〈29.5%〉 1,085円 1,000円
ときどき 低学年 100円 100-200円未満〈29.9%〉 100円未満〈17.8%〉 1,004円 163円
中学年 100円 100-200円未満〈24.2%〉 500-700円未満〈16.5%〉 923円 300円
高学年 1000円 1,000-1,500円未満〈23.5%〉 500-700円未満〈20.2%〉 1,246円 500円

※出典:金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」をもとに作成

※表の補足
最頻値は、最も多く回答された値。
中央値は、回答金額を多い順に並べた場合に真ん中に位置する値。
< >内は、当該金額帯の回答者の全体に占める割合。

平均値だけを確認すると
渡し方の違いによる金額に大きな差はないと言えます。

ただ最頻値や中央値も加味すると

低学年・中学年 → 500円
高学年 → 500~1,000円

が相場と言えるでしょう。

またこのデータによると
小学生の場合、お小遣いをもらっていないという回答が
27%見られ、必ずしも全員がお小遣いをもらっているとは限らないようです。

小学生のお小遣いの使い道ランキングtop5

では次に、小学生のお小遣いの使い道を見てみましょう。

順位 低学年 中学年 高学年
1位 おかしやジュース おかしやジュース おかしやジュース
2位 おもちゃなど ゲームソフトやおもちゃ類 ゲームソフトやおもちゃ類
3位 ゲームをする ゲームをする まんが
4位 家の人へのプレゼント ノートや鉛筆など 本や雑誌
5位 ノートや鉛筆など まんが 家の人へのプレゼント

※出典:金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」をもとに作成

全体を通して
「お菓子やジュース」を買うためが一番多い回答でした。

自分が子供の頃を思い返すと
駄菓子屋に毎日のように集まって
よく駄菓子を食べながら駆け回った記憶があります
(もう今は駄菓子屋自体が数少なくなってしまっていますが…)

高学年になるにつれ『消費する物』から
漫画や雑誌、おもちゃなど『保有する物』へ変化し、
ゲームソフトなど価格が高いものがランクインし始めています。

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中学生のお小遣いについて

中学生のお小遣いの相場

お小遣い額 最頻値 平均値 中央値
中学生 1,000円 2,536円 2,000円
価格帯 2000円未満 2000-4000円未満 4000円以上
割合 38.6% 38% 12.2%

※出典:金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」をもとに作成

中学生のお小遣いについては
小学生のときと比べ、4,000円以上の高価格のお小遣いをもらうケースが発生します。

また、2000円未満と2000円以上が同率程度分かれており
各家庭ごとに設定の差が大きくなると言えるでしょう。

最頻値は1,000円ではありますが、平均値等鑑みると
相場的には2,000円前後というのが妥当な金額と言えるでしょう。

中学生のお小遣いの使い道ランキングtop8

順位 中学生
1位 友達との外食・軽食代
2位 おやつなどの飲食物
3位 友達へのプレゼント
4位 文房具
5位 家の人へのプレゼント
6位 休日に遊びにいくときの交通費
7位 ゲーム代
8位 小説や雑誌

※出典:金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」をもとに作成

中学生になると
小学生のときに見られた『自己消費』から変化が見られます

1位に友人との飲食代、3位に友人へのプレゼント代、
6位に遊ぶための交通費などにも見られる通り

学校や家庭で過ごす時間以外に、
友人(第三者)と過ごす時間も大切にし、
物にお金をかけるというより、時間や体験にお金を使う
という変化が見て取れます。

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高校生のお小遣いについて

高校生のお小遣いの相場

最頻値 平均値 中央値
高校生 5,000円 5,114円 5,000円
価格帯 5,000円未満 5,000-10,000円未満 10,000円以上
割合 39.2% 42.1% 9.1%

※出典:金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」をもとに作成

高校生のお小遣いは
中学生と比べると2倍以上価格帯が増加し
10,000円以上の高価格帯も出てきます。

そのため、中学生以上にお小遣いの価格差が家庭事に出ることになりますが
相場でいうと5,000円程度といえるでしょう。

これは子供が高校生の場合
親の年代は収入も比例している可能性もあり
そうした家庭の収入によって大きな開きがでているという見方もできます。

高校生のお小遣いの使い道top8

順位 高校生
1位 友達との外食・軽食代
2位 おやつなどの飲食物
3位 友達へのプレゼント
4位 文房具
5位 昼食代
6位 家の人へのプレゼント
7位 休日に遊びにいくときの交通費
8位 ゲーム代

※出典:金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」をもとに作成

お小遣いの使い道については
順位は多少違えど、中学生の頃と大きな変化は見られません。

友人との交流をメインとしつつ
飲食代等の単価が上昇したり、遊び場の種類が多様化していると予測されます。

また、5位に「昼食」がランクインしているのも大きく異なる点です。

高校によっては学校給食がなくなるケースもあるため
構内の購買や学食で昼食代がかかることもあり、
そこでお小遣いを使用するケースもあるのでしょう。

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まとめ

以上、お小遣いの相場のデータをご紹介しましたが、
相場はあくまで目安でしかありません。

✅家庭ごとの経済状況
✅居住区域の環境や自宅での生活環境

も鑑みて決定するのが良いでしょう。

ただし金額を決めること以上に大切なのは
『お金の使い方』の教育を家庭でどのように行うかです。

学校では『お金の使い方』を教えてはくれません。
また友人同士で教え合うことはないでしょう。

教えることができる身近な存在はしかいないのです。

使い道の順位を見ると、お小遣いは
『貯蓄』の対象にはなっておらず
『消費』がベースになっています。
※データ上、お年玉など臨時の収入に関して貯蓄するケースが多い

また、使い道に『投資』の概念がないのは
そうした機会がないからとも言えるでしょう。

これからの時代
年金や貯金が当てにならない時代が到来します。

・自身の能力や見聞を磨くため体験に投資する
・人との交流や縁にお金を使う
・投資することでお金や付加価値を増やす

こうした『お金の使い方』を
身に着けているかどうかで
その後の収入や生活にも差が出てくることでしょう。

では具体的にどう『お金の使い方』を教えればいいのか??

それを次回の記事『お小遣いの渡し方』や『お小遣いの管理のポイント』
を通じてお伝えしていきたいと思います。

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