精神科の医療機関の選び方…失敗しないための5つのポイントを精神科医が紹介

病気
悩む男性
悩む男性

辛い出来事があり眠れない日々が続いています…

 

なにも手につかず仕事にも集中できないため
精神科への受診を上司に勧められました。

 

精神科の医療機関を調べたところ
複数あるのですがどこに行けばいいのか悩んでいます…

 

通院する上で選ぶ基準を教えて頂けないでしょうか??

しろすけ医師
しろすけ医師

今精神的にお辛い状況なのですね…

日常生活にも支障が出ているようなので
ぜひ受診はいただきたいのですが、

精神科の医療機関も千差万別です。

 

運営側の視点を交えて
精神科医療機関を選ぶポイントを
今回ご紹介したいと思います。

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医療機関選びはとても大事!その認識を持ちましょう

医療という分野には
普段から馴染みもないためか
いざ受診が必要になった際に

✅受診すればどうにかなる
✅どこで医療を受けてもそこまで違いはないだろう
✅なるべく設備が整っていて便利なところに行けば間違いない

このように

『受診して医師にお任せしよう』
『どこに行っても適切な診療をしてくれて間違いはおきないだろう』

と考える方も少なからずいらっしゃるようです。

けどここでストップ!

しろすけ医師
しろすけ医師

医療機関で取り扱いっているものは
受診しようとしているあなたの


【生命 / 健康】

といった大切なものばかり。

 

医療機関に受診する
= 自分にとって大切なものを他人に預ける

ということでもあります。

 

安易に預け先を決めるのは危険だと感じませんか??

特に病気は一生涯付き合うものになるかもしれません。

精神科であっても命に関わることもあるため
失敗したり後悔をしないためにも

信頼できる医師 / 信頼できる医療機関

に受診することがとても大切です。

 

しろすけ医師
しろすけ医師

そのためにも

【受診先を知ること/調べること】

これを意識してください!

 

その上で、精神科医がオススメする
見るべきポイント&選び方をご紹介します!

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精神科医療機関を選ぶ5つのポイント

さて受診をしようとした際
医療機関はどのように探しますか?

シロ
シロ

そうねぇ…
私はインターネットを使って
近場で受診しやすいところを
まずは探しています

マスター
マスター

私もインターネットでも調べるけど
知り合いや友人から
どこがいいかを聞いたりするかなぁ

 

医療機関については
実際に行った人の声も参考にした方がいいって
聞いたことがあるので…

しろすけ医師
しろすけ医師

今の時代はこのように
【インターネットで調べる】
【友人等からの紹介】
がほとんどではないでしょうか??

 

特に

✅住まいの近くにあるかどうか
✅予約がすぐとれるか
✅診療の曜日や診療時間が自分の都合に合いそうか
✅評判や口コミ

など

①受診のしやすさ
②受診した方からの評判や評価

を基準に医療機関を探される方も多いと思います。

もちろん
そうした条件に当てはまることも大事なことです。

しろすけ医師
しろすけ医師

ただそれだけだと
大事なポイントを見逃してしまうことも…

これからご紹介する5つのポイントも
合わせてチェックをするようにしてみてください!

①常勤の精神科医がどの程度いるか

医療機関は医師と看護師が不足しがち!

常に求人を出している医療機関が多く
一つの医療機関に医師や看護師が
ずっと定着するということは非常に希なことです。

逆にいうと

常勤の医師の割合が多く
医師が
医療機関に定着している
ということは
安定した医療の供給ができ
医療機関の運営体制も良好である可能性が高い

と言い換えができます。

しろすけ医師
しろすけ医師

特に精神科については
1回の受診で終了となることはありません。

疾患を見極めていくことや治療経過の観察のため
しばらく通院を継続することが一般的。

主治医がきっちり決まっていて
安定した医療提供を受けれることは
とても大事な条件になってきます。

 

また、常勤の医師が主治医にできれば

✅医療機関にいる割合が多いため急変時にも相談がしやすい
✅主治医が変わるリスクが低く治療に専念しやすい

というメリットも出てくることでしょう。

一方、非常勤の医師が多い場合

✅急な退職等により主治医が変更となるリスクがある
✅急変時に相談や受診がしづらい

などのデメリットが発生する可能性も…

そのため、
医療機関を選ぶ際には
【常勤の医師の在籍割合】
を一つの指標として考えることをオススメします。

しろすけ医師
しろすけ医師

しかし、残念ながら常勤の医師が何人いるか?
は社内情報であり一般的に公表されません…

 

完全に把握することはできませんが
ある所をチェックすると推測は可能です!

常勤医の割合は○○でチェックする!

ズバリ、ホームページに掲載されている
『外来担当医表』をチェックしてみましょう。

そして

メンタルクリニックの場合 → 週3日以上いる医師がどの程度いるか
精神科病院の場合 → 週2日以上いる医師がどの程度いるか

を見てみて下さい。

もちろん、
この値は参考程度の数値ではありますが
常勤医師の割合をイメージすることは可能です。

しろすけ医師
しろすけ医師

しろすけ的には

 

メンタルクリニック = 3割以上が常勤医師
精神科病院 = 5割以上は常勤医師

を一つの基準で考えて良いのかなと思います。

ちなみに医療機関によっては
外来担当医表を公表していないケースもあります。

その場合、残念ながら表立って知るすべはありません…

どうしても知りたければ
外来相談窓口等にてうまく聞き出すしかないでしょう。

②精神科医の経歴

自身の医療を任せるのであれば
臨床経験が豊富な医師の方が安心しませんか??

精神科には
一定の臨床経験と知識がないと取得できない資格が存在します。

それは

✅精神保健指定医
✅精神科専門医 / 指導医

の2つです。

もちろん、
この資格の有無だけで医師の力量を測ることはできません。

ですが、この資格は少なくとも
『入院治療を含む臨床経験が3年以上ある精神科医』
である証明とも言えます。

こうした資格を保有している医師が
どの程度在籍しているかも診療の質の参考になってきます。

③問い合わせしたときのスタッフの対応

悩む男性
悩む男性

スタッフも忙しいと思うので

問い合わせだけするのは申し訳ない…

と思う方もいるかもしれませんが
医療機関もサービス業を行う一企業でもあります。

受診した方がいいのかな?
どうした診療を受けれるのかな?
どうした医師がいるのかな?

そうした悩みや聞いてみたいことは、
ぜひ電話で問い合わせしてみてください。

実際、医療機関のスタッフは
医師を含め多忙で通常の診療等の対応で
手が一杯なことが多いです。

だからこそ
そうした問い合わせ時に

✅おざなりに対応するか
✅丁寧に対応するか

その医療機関のサービスの質が現れます。

そもそも
医療は人によって提供されるもの。

 

対応が良いスタッフが在籍している = 医療の質が良い可能性
を示しています
しろすけ医師
しろすけ医師

なので

『積極的に問い合わせすること』

を私はお勧めします!!

ただ医療機関あるあるなのですが…

何か確認事項や問い合わせをした場合、
レスポンスまで時間がかかりやすいのが特徴なので
その点はご了承下さい…

④医療機関の口コミや評価について

インターネットでも医療機関の評価が
投稿されるようになってきています。

ただ、この評価の見方については
1点注意が必要です。

医療については
気になる点があったり
自分にとって違うと思うと
一気に評価も厳しくなりやすい性質があります。

結果、評価が1点ということも…

もちろん
受診された際に期待に添えなかったり、
不愉快な思いをしたことは、事実かと思います。

ただ特に精神科においては
主観的・感情的になっていて
評価や口コミが書かれることもあり
どうしても点数は極端になりやすいもの…

なので、1点など極点に低い点数については
あまりそれにとらわれる必要はありません。

しろすけ医師
しろすけ医師

医療に関する口コミや評価は
点数よりも内容を参考にするようにしてください!

一番の口コミは??

患者さんの口コミや評価より
実は信頼できる評価があります。

それは

【同業者からの評価】

です。

医療の世界はとても狭い世界なので
表立ってはお互い褒め合いますが、
真実の評価は腹の底に抱えています。

知り合いや友人に
医師や看護師など医療機関に務めている人や
地域の保健所で務めている人がいるようなら
その人達に裏話として評価を聞いてみるのが一番良いかも!?

しろすけ医師
しろすけ医師

私が以前勤めていた医療機関では
『私の家族がもし受診すると言ったら絶対受診させない』
という意見を聞くことも…恐いですよねぇ…

⑤通院が可能かどうか

精神科の治療を開始する場合
1~4週間に1回は継続して通院することになります。

そのため

✅場所的に問題なく継続して通院できる医療機関であること
✅自身の生活内で時間的にも受診ができる医療機関であること

は絶対抑えておくべきポイントです。

ただし、こうした物理的な条件以外にも
通院を継続するには大事なポイントがあります。

それは『医療機関の環境』です

例えば…

✅院内が暗い
✅雰囲気が重い
✅空間が狭く物が雑多
✅かび臭いなど香りが悪い
✅診察室の壁の厚さが薄い
✅待ち時間がとても長い
✅スタッフの対応が不快

このように
医療機関の診療環境に問題があったり
自身と合わないと感じた場合
引き続き通院したいと思うでしょうか??

診療環境が良いことや
医療機関の雰囲気が自身に合うことも
通院を継続する上では大切な要素になります。

しろすけ医師
しろすけ医師

もし初めて通院しようと思う医療機関がある場合…

 

時間があるときで良いので、
一旦ふらっと待合室に行って雰囲気を見てみましょう。

 

待合室の椅子に座って30分程度いるだけで
その病院の雰囲気が伝わってくるので

自分が通院したいと思える医療機関を選ぶように
しましょう。

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まとめ

以上、5つのポイントを紹介しました。

最初にもお伝えしましたが…

精神科の治療は目に見えない精神面を取扱います。

そのため
『医師や医療機関を信頼できること』
これが一番大切です。

ついつい

✅外見や内装が綺麗
✅その地域では有名である
✅早く or 遅くまで診療をしていて受診がしやすい
✅ホームページが整っている
✅検査機器が揃っているなどハード面が充実している

こうした外見に目がいってしまうかもしれませんが

『医療は人が提供する』

この原則を振り返ると

✅どういった人がその医療機関に勤めているか
✅スタッフの接遇や教育がちゃんとしているか
✅医療機関がどういう運営方針なのか

こうした
医療機関の内面が医療の質とサービスにつながり
ひいては医療機関の信用に繋がってくることでしょう。

 

ちなみに…
主治医との相性についてまとめた記事もあるので
こちらも合わせてご覧になってみて下さい。

避けた方がいい医師の特徴も記載しているので
参考に頂ければと思います。

外来担当の先生との相性ってあるの?変えた方がいい?
通院をしていると、時折主治医と相性が合わない?と疑問を感じる方もいらっしゃると思...
しろすけ医師
しろすけ医師

今回の5つのポイントは
こうした医療機関の内面を評価する
基準として参考に頂ければと思います。

 

相談者さんが
自身に合った精神科の医療機関と
出会えることを祈っていますね!

 

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