30代の妻と、1歳と3歳の2人の子供と一緒に生活をしています。
妻に2人の育児を任せていたのですが、
イライラしていることが多いのか
些細なことで私に怒ってきたり
しょうがないことでも子供に対して
過度に怒る姿が見られます。
家の中も以前ほど整理ができていなくて
作り置きされたご飯を見る限り簡単なものが多い印象です…
正直仕事が忙しく帰宅も遅いため
日中何をしているのかはわかりませんが
『もう少し色々できるのでは?』という思いもあります。
子育ても大変だとは思いますが
怒りっぽくイライラしている様子を見ていると
もう少し落ち着いて子育てして欲しいというのも本音です。
家族としてどのようにすればいいでしょうか?
ご相談ありがとうございます。
子育てはそれだけで心身ともに疲弊をします。
今回は子育て中のストレスについて
解説したいと思います。
母親として私も参加させて頂きます。
今回は奥さんがメインで育児をされているとのお話ですが、
育児をメインでされている男性もいらっしゃると思いますので
その際は立場を逆に読み替えて頂ければと思います。
育児中に発生する3つのストレス
育児中は3つのストレスが発生します。
それぞれ見ていきましょう。
精神的ストレス
子育て中、親は子に対して
✅皆に愛される子に育ってほしい
✅賢い子になってほしい
という希望や期待を抱きます。
けれど親と子供は別人格
子供は自分のやりたいように行動し発言をするので
当然ですが親が思った通りにいかないもの…
親は自分の予定や期待が裏切られると
怒りが沸いたり、うまくいかないことへのストレスが溜まります。
また子供とすれ違うことが増えてくると
私って親として駄目なんじゃないのか?
子供への接し方や育て方はこれでよかったのかな…
という不安や疑念が出てきて
自己嫌悪に陥ることもあります。
子供を育てるのには正解がありません。
その分、悩みや不安がずっとつきまといます。
ホルモンバランスの乱れや身体的ストレス
産後は特にホルモンバランスが乱れやすく、
乳児期は夜泣きなどで十分な睡眠を取れないことも。
また子供を抱っこやおんぶしていることで
腰への負担や強い疲労を感じることも…
子供中心の生活をしていると、
子供を生む前の生活習慣から急激に変化し、
自身の体調にも影響がでることがあります。
不眠や疲労が続けば脳の機能も低下し、
イライラしたり注意散漫になりやすく、精神的不調にも繋がります。
環境変化によるストレス
子供が生まれることで
夫婦2人の生活から3人の生活へ
3人の生活から4人へと変化していきます。
そして生まれた子供は
今まで気にならなかった家の中、家の外には
子供目線でみると危険な場所が沢山!
親としては常時緊張感のある日々に
また、自由に行けた場所も
子供と一緒だと制限を受けることも…
✅行きたい場所に行けない…
ちょっと息抜きに行けていたカフェ
ゆっくり入れていたお風呂さえ戦場になる
こうした環境や生活の変化は
子育てする親には大きなストレスになります。
ストレスを感じる出来事top3
特に大きなストレスとなる出来事の
TOP3を見てみましょう。
自分の時間がない
乳児期~幼児期の子供は特に手がかかります。
母乳をあげたりおむつ替えを頻繁にしたり
夜泣きが大変であやしたり…
ハイハイや歩けるようになったら
家の中でもずっと目を離せない…
常に子供と一緒にいて
子供のペースで生活をするため
自分一人の時間がない
これはとてもストレスになります。
女性であれば、メイクやヘアドライヤーだったり
ゆっくり鏡を見ている時間もなくなります。
ふと、鏡を見たら疲れたおばさんが鏡に映ったと
診察室で泣き崩れた女性もいらっしゃいました
子供の成長を身近で見ていると
嬉しいことや楽しいことも沢山ありますが
365日ずっと…と思うと気疲れしますよね
家事と育児のバランスが上手くいかない
家事をしなきゃと思って始めても
子供に呼ばれたり子供が近づいてきて何もできない…
おもちゃやアニメなどを準備しても
随時見守りをしないといけない…
育児をしながらだと
家事も途切れ途切れになって
思うようにできないことが続きます。
また掃除をしても
子供が汚してしまって振り出しに戻ることも…
このような状況のときに
夫や両親から
部屋が汚いと注意された日には
心が張り裂けそうになりますよね…
子育て中は
育児と家事を行おうとしても
その両方が上手くいかない場面が
何度も出てきます。
予定通りに進むことがなく
望む結果も達成できない…
そうした状況が続くと
ストレスが溜まるのは当然のことでしょう。
仕事で例えると…
全く言葉が通じない外国出身の新人を指導しながら
今まで通り売り上げ成果も出すよう言われているようなもの。
全く目を離せない相手を指導しながら
今まで通りの成果を出すことなんて
現実的にできないですよね??
子育ては、更に大変な『子供』を相手にしています。
平行して何かするのは当然困難とも言えます。
協力や支援が少ない&外野が口を出す
子供につきっきりだと大変だから
誰かに助けてほしい…
誰かに相談をしたい…
そう思っても
実家の両親も手伝えない
相談出来る人もいない
このように頼れる人がいないと
自分一人で全部やらなきゃと
抱え込んでしまいがち。
ワンオペ育児は閉鎖的になる上、
精神的 / 身体的余裕もなくなり心身共に疲弊します。
更に外野から育児に対して何か言われたとしたら…
こっちは一人であれこれやってるのに
口だけ出すんじゃないわよ!
自分もやってみればいいでしょ!
このように相手への怒りがこみ上げるとともに
更にストレスを感じることも。
育児中は選択肢があることが
心身の余裕を生むことになります。
が『自分』という選択肢しかないと
当然ストレスも溜まる一方ですよね…
育児中のストレス解消!家族として出来ること
こうしたストレスは
最終的にストレスを抱く本人が
上手に解消していく必要があります。
そのため
✅休息をする
✅自分が好きなことをする / 好きな物を食べる
✅子供の面倒を家族に見てもらい離れる時間を設ける
✅悩みを言える相談相手や相談先を見つける
こうしたリフレッシュ方法も
案内されていて
もちろん実行することで効果は得られることでしょう。
けどここで一言!!
確かに本人が上手に解消していくことが大事ですが
それって本人だけの問題なのでしょうか??
『支援や援助がなく物理的に時間がとれない / 作れない』
『家族に協力したり相談に乗ってくれる人がいない』
など
何かしたくても出来ない環境に追い込まれている場合
本人だけではどうすることもできません。
『選択肢が複数ある』から健全にできる
では
相談者さんも家族としてすべきことに触れていきます。
育児を『手伝う』という認識から脱却し育児に参加する
子供ができると、夫婦間で
✅仕事で家庭の経済を担う役割
を決めたり、役割の配分を決めることになります。
けどこれは役割を分けているだけで
✅自分のやることだけ10割責任を持ってすればいい
というわけではありません。
特に育児については
お互いの血の通う子供を育てており
責任は五分五分です。
けど実際はどうでしょう??
相談者さんも
『育児は奥さんがやるから自分はしなくていい』
『育児も手伝えるとき手伝う』
と考えていたり
仕事を理由に育児を全て任せっきりで
何もしていない状況ではありませんか??
育児は『手伝う』ものではありません
相談者さんにとっても
責任を持ってやらないといけないこと…
育児はあなたのものでもあるのです。
『手伝う』という他人事で考えているようなら
即刻考えを改めましょう!!
意識が変われば、
自ら育児に参加してください。
そうすることで
メインで育児をされている奥さんの負担や
ストレスも分散されることでしょう。
子育てで使えるお金を増やす
お金がすべてではありませんが
子育ての選択肢を増やすためには
お金が必要になるのも事実です。
お金に余裕がなく選択肢がないことは、
ストレスが溜まる要因にもなるので
お金を増やせるスキルを家族で身に着けることも大切です。
✅投資方法
✅節約 / 節税術 など
自分の家庭に関連する
お金に関する知識を学ぶようにしましょう。
サラリーマンとして稼ぐにしても…
終身雇用/年功序列の時代から大きく変わってきています。
どの業界で働きどうキャリアを積むかが
評価される時代なので
『大手企業や公的企業に入ったら安泰』
その考えは捨てましょう。
セカンドキャリアや副業
自営業も見据え、
自分ができる働き方や稼ぎ方を学んでいきましょう。
家庭内でも『お金の使い方』を考えていきましょう。
家事が得意でないなら
各種代行サービスを使い、自分も働いて稼ぐというのも
一つの考えです。
お金と時間のバランスを整えるのも
お金の使い方の一つですよ。
相談先や支援先を事前に把握しておく
育児中は
育児の手伝いや支援をしてくれる人
この両者が欠かせません。
基本的に、ご家族やご友人が主となると思いますが
こうした方々は、いればいるほど力にもなります。
ご相談者さんの奥様には
そうした存在の方はいらっしゃいますか??
パートナーである相談者さん以外にも
いらっしゃるか確認をしてみてください。
助けが必要なときにヘルプが言える相手がいる…
こうした状況は心の余裕も生んでくれます。
奥様のご実家の両親や兄弟等の家族、
ご友人との関係性を把握しておくことは大切です!
また家族や友人関係だけではなく
育児を支える専門的なサービスも世の中には存在します。
例えば…
公的な育児の相談先として
『子育て世代包括支援センター』や『保健所』などがあります。
また保育ママやベビーシッター等
その地域に合わせたサービスも行っていたりします。
自分の住んでいる地域の中で
育児に関する相談先や支援先を事前に把握しておくこと
これも大事な1手です。
特に辛いこと、悩んでいることがあったときは
1人で抱えず積極的に利用をしていきましょう。
まとめ
今回、育児中にかかるストレスの解説とともに
そのストレスの原因について触れてみました。
1人で育児をしようとしても
選択肢や余裕がなくなり、健全な育児は望めません。
『育児は夫婦で行うもの』
この認識を夫婦でも分かち合いお互い助け合いながら、
また時に家族や友人、第三者の力を借りながら
健全&幸せな家庭を築いて頂ければ思います。
こうした育児のストレスは
うまく解消できていないことが続くと
育児ノイローゼになる可能性も…
この次は育児ノイローゼについても触れていきたいと思います。